マリコの食べ物日記

読書と映画の食べ物日記です。

『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』とスコーン

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手作りスコーン。店で買うより美味しい。

若草物語』の2019年公開の映画化です。しかし物語そのままではなく、最後に主人公のジョーと、原作者のルイーザ・メイ・オルコットの実人生が交差するような構成になっていました。

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若草物語』の四姉妹を誰が演じるかを考えるのは、『細雪』の四姉妹を考えるのと同じくらい楽しい。この映画の四姉妹はとても魅力的です。

長女メグ:エマ・ワトソン
次女ジョー:シアーシャ・ローナン
三女エミリー:フローレンス・ピュー
四女ベス:エリザ・スカンレン

アメリカが舞台だけど、みんなイギリスの女優たち(シアーシャ・ローナンアイルランド国籍。エリザ・スカンレンはオーストラリア)。そこが1860年代を舞台とする、クラシックな雰囲気を楽しめた一因のような気がします。周囲の人物のキャスティングもちょっと変わっていて魅力的でした。

ローリー:ティモシー・シャラメ
母:ローラ・ダーン
父:ボブ・オデンカーク
マーチ大伯母さん:メリル・ストリープ 
ローレンス:クリス・クーパー
ベア先生:ルイ・ガレル

監督はグレタ・ガーウィグ。この人が主演、監督、脚本を務めた『フランシス・ハ』も好きでした。何もかも無くした女性が、絶望に負けずにええい!と頑張って自力で這い上がってくる場面を描くのが感動的です。『フランシス・ハ』にも『ストーリー・オブ・マイライフ』もそんな場面があって泣きました!

  


お隣の富豪の孫息子、ローリーが四姉妹の家に初めて訪ねてくる場面でいきなり登場するのがスコーンです。母親役を演じるローラ・ダーンがローリーにスコーンを手渡します(しかし詳細は映らない)。
アメリカの時代劇はビスケットやコーンブレッドが登場することが多い印象ですが、スコーンであるところに、さらにイギリス風味が追加されます。
原作者のオルコットは父母の祖先がイギリスからの入植者で、母方の先祖にはセイラム魔女裁判の裁判長で有名なサミュエル・セウォールがいるそうです。

私のスコーンは北野佐久子さんのレシピで作っています。小麦粉も北野さんおすすめの全粒粉です。簡単で、お店で買うより美味しいです。わが家のオーブンに合わせて、焼き色を見ながら焼き時間を少し延長して調節していますが、いつも失敗せずにできます。

スコーンの他は、食べ物についてはクリスマスの御馳走の場面も面白いので要注目です。

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北野さんおすすめの全粒粉。詳しくはご著書でどうぞ。

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型で抜いて卵液を塗ります。

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完成。膨らんで腹がちゃんと割れてます。